双子池から三川台笹刈りボランティア事業

以前より笹薮がひどい状況になっているのを確認をしていましたが、行政と相談しても予算がとれないなどの理由で手をつけられないでいましたが、誰かがやらなければ、廃道化してしまうと感じていたので思いきってかむい単独ボランティア事業でやってしまおうと決めました。

上の写真は双子池付近の状況で道はほとんど見えない状況で笹も絡み合い行く手を阻む程でした。

双子池キャンプ地からのオプタテシケ山です。

双子池から三川台の7割程が笹薮となっていて、考えていたより前になかなか進まずこのままでは日程延長で更に天候悪化で下山が出来なくなると思い、刈り払い機五台をフルスロットルで12時間2日強回しきりでようやく三川台にたどり着く事ができました。

入山から6日目の朝、双子池を出発して一気に下山、ボランティアの方を含め計11人で荷物を分担して美瑛富士登山口に向けて出発です。

翌日の天候悪化の予報もあり、急ぎ足で下山しますが、なかなか遠い道のりです。

美瑛富士避難小屋にちょうどお昼に到着して、食材を減らして軽量化

ようやく登山口に到着したのが、夕刻4時と八時間強の荷下げとなりました。美瑛富士小屋からまたお一人のボランティアが駆けつけて、荷物を減らしてもらい助かりました。

今回はこの作業をボランティア事業として行いましたが、正直ボランティアの限度を超えています。総人区数49人ボランティア総人区数12人、総費用約100 万程かかりました。

お金の問題よりも作業量がスタッフにかかる負担、危険度が高すぎます。現状では信頼できるスタッフに恵まれていて笹刈りのプロフェッショナルになりつつあるメンバーで更にそれをサポートするスタッフにも恵まれ、それぞれの役割を果たした結果、やり遂げる事が出来たと考えていますが、今後も継続できるものなのか、不安もあります。

行政に頼っていたら、解決しない事が多過ぎなのですが、官民一体化とか提唱しているのだから、作業している時に激励に来るとか終わった後で確認してとか、手続き関係は任せてくれとか、言って欲しいものです。

今回の手続きは国立公園(環境省)であり国有林(森林管理署)で登山道の事業執行は十勝振興局(北海道)なので、振興局に相談して行っていいと確認して、事業執行区間なので、環境省も確認だけですが、森林管理署は二ヶ所に入林届を出さないとなりません。(上川中部と東大雪支署)

作業が終了したら、それぞれに終了報告書を提出となり、そのためにも人手を増やして作業のビフォーアフターの写真を撮りとなり、大変な業務が追加されます。(作業前をとる為に重い荷物背負ったまま笹薮に突っ込み写真を事前に撮る)なかなかなデスクワークも費やし、短い夏山シーズンがすぐに終わってしまうのでやりたいことも終わらなくなっまいます。

こちらが作業してあげるから、手続き関係はハンコ一個押せば済むような横の繋がり、大雪山の繋がりを形成して欲しいものです。

最後は愚痴になりましたが、今年は大雪山全域の笹刈り&倒木処理を行うとして、環境省のコロナ対策補助金事業に企画が通り、今月後半から事業開始できる見込みとなりました。

今後、行う笹刈り&倒木処理には補助金が適用されますので、仕事の状況が悪化した方々の雇用の確保として多くの山関係者を雇用して大雪山全域の薮を失くしてやろうと意気込んでいます。今後とも応援ヨロシクお願いいたします✨